Monday, February 21, 2011

リビア革命続報

Al Jazeeraニュース速報 14:35GMT

リビアのモズレム指導者(複数)は、カダフィ政権に反抗するのはモズレム教徒の義務である、と発言。

死者は230人、とか言っています。この数は多分実際の4分の1もカバーしていないのではと思われますが、何しろエジプトと違ってジャーナリストがまったく入っていないので、状況がつかみにくいようです。病院の医者、看護婦の証言によると、運ばれてくる死者は殆どすべて頭部、脊椎、胸部に弾丸を受けてほぼ即死の状態、負傷者も同様で助けようがない、とのこと。また、使われている弾丸は通常のものではなく、人体に入るとばらばらに砕け散るタイプの弾丸で、取り除くことはまず不可能。

また、別のニュースによると、Muslim Brotherhoodの指導者がカダフィに対して死の『ファトワ』を発した、とのこと。カダフィを暗殺するのはモズレム教徒の義務である、ということです。

放っておくと政府という組織が何をするものなのか、チュニジア、エジプト、今回のリビアではっきりしました。平和な日本では見当が付きにくいですね。アメリカでもまあ見当は難しいのですが、幸い(といっては何ですが)なことにオバマ政権になってから政府のやりたい放題が突然顕著になってきたため、より多くの人が状況を理解するようになってきている、と思います。

オバマ大統領はカダフィ政権に対して、デモ鎮圧の政府の責任者を処罰するように要請したらしいですが、何を勘違いしているのやら。

Sunday, February 20, 2011

リビア革命?

リビアを42年間自分の私有地のようにして支配してきたカダフィ大佐の命運がついに尽きるか?

リビア第二の都市ベンガジでこの1週間続いてきた反カダフィデモがついに首都のトリポリにも波及、カダフィ大佐の息子、Seif Gaddafiが国営放送でこのままでは内乱になる、と警告(まるでエジプトのムバラク大統領とおんなじ)、その舌の根も乾かないうちに、どうも自分の個人軍隊を送り込んで、トリポリのGreen Squareの無防備なデモ参加者の無差別殺戮を開始した模様。スナイパーによる、頭部を狙った狙撃、対空マシンガンを使った攻撃のようです。

デモ参加者には女性、子供もいます。

カダフィの私兵がトリポリ住民の家に押し入っている、との情報もあります。

過去1週間の死者は未確認情報では400人以上、負傷者1000人以上、Green Squareの半時間ほどのカダフィ側の攻撃で50人以上死亡、という未確認情報も入っています。

カダフィの私兵は主に傭兵で、コーカソイドのリビア人に対して黒人の傭兵を使って攻撃している、との情報も流れています。AlJazeeraに、負傷した傭兵の写真が出ていましたが、いわゆるアフリカの、皮膚が黒く唇の厚い黒人でした。

カダフィの息子の発言によると、”We will fight until the last bullet.

Well, let them.


私の英語ブログのリビア関連のリンクはこれです:

http://ex-skf.blogspot.com/search/label/Libya

エジプトの時と違って、Al Jazeeraのニュースは必ずしも最新ではありませんが、それでもLive Blogのコメントセクションにでてくるニュースは結構速く的確。

http://blogs.aljazeera.net/middle-east/2011/02/17/live-blog-libya

短すぎてよく状況がつかめないという難点はありますが、Twitter(日本語だとツイッター)でフォローするなら

http://twitter.com/#search?q=%23libya


ちなみに、この息子も、親のカダフィ大佐も、政府の公職に就いているわけでも何でもありません。

また、リビアの反政府抗議デモについての西側の反応はエジプト革命の時より更にひどく、各国政府からのコメントは殆ど無し。

この息子は親より更にたちが悪い、とのもっぱらの評判で、金を湯水のように使いまくったパーティで、ヨーロッパの上流社会の人気者だそうです。ブロンドのイスラエルの女優がガールフレンド。(まあ、あからさまなモサドのオペレーションですね。)親のカダフィ大佐の方は、ブロンドのウクライナ出身の看護婦がいないとどこへも出かけないそうです。