Thursday, April 7, 2011

宮城沖M7.4の余震と東北の原発施設


アメリカのUSGSはマグニチュード7.1だと言っていますが、気象庁は3月11日の本震を地震直後過小評価していた(地震後数時間たってもマグニチュード7.9だ、としていた)せいもあるのでしょうか、今回は最初から7.4と発表。

  • 東通原発:外部電源停止、非常電源で原子炉、使用済み核燃料貯蔵プールを冷却中。
  • 六ヶ所再処理施設:外部電源停止、非常電源使用
  • 女川原発:原子炉3基のうち、2基で外部電源停止
  • 福島第1、2原発:異常なし

まあ福島の場合、これ以上の異常がありようがない気はしますが、Never say never.

先日このブログでお出ししたニューヨークタイムズの記事に、福島第1原発の1号機から3号機まで格納容器に注水しているが、強い余震があった場合に格納容器が破損される恐れが云々、という言及がありましたが、さて「異常なし」はどこまで異常なしなのか。

ところで、女川原発1号機の非常用電源は1つしか稼動可能ではないようですが、余震で外部電源が切れたのはどの原子炉でしょうね。1号機じゃないといいですね。

原子力安全保安院からの緊急情報 (4月8日午前1時現在):
 

原子力安全・保安院から、昨日23時32分頃、宮城県沖で発生した地震による原子力施設への影響についてお知らせします。

日本原燃(株)六ヶ所再処理事業所については、使用前検査中です。また、東北電力(株)東通原子力発電所、女川原子力発電所並びに東京電力(株)福島第一原子力発電所及び福島第二原子力発電所の各施設は、東北地方太平洋沖地震後運転を停止しています。

六ヶ所再処理事業所については、現在のところ、外部電源が遮断し、非常用ディーゼル発電機による給電が行われています。

泊発電所については、北海道電力(株)によれば、現在のところ、1号機及び2号機について、出力を90%に抑制して運転中とのことです。

東通原子力発電所については、東北電力(株)によれば、現在のところ、外部電源が遮断し、非常用ディーゼル発電機による給電が行われ、使用済燃料プールは、冷却を継続中(全炉心燃料が使用済燃料プール中に貯蔵中)

女川原子力発電所については、現地の原子力保安検査官及び東北電力(株)によれば、現在のところ、外部電源3回線のうち2回線が遮断。モニタリングポストの値には異常は認められていません。使用済燃料プールの冷却系統は、一度停止しましたが、全て復旧したとのことです。

福島第一原子力発電所については、東京電力(株)からの連絡によれば、モニタリングポストの値には異常は認められていません。また、炉心への注入作業は継続中とのことです。

福島第二原子力発電所については、東京電力(株)によれば、パラメータの値に異常は認められていません。

東海第二発電所については、日本原子力発電(株)によれば、異常は認められていません。

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