Tuesday, August 23, 2011

米国バージニア州ノース・アンナ原発、地震で原子炉停止

最新情報:外部電源復旧。また、ストップした発電機は発電機の冷却材の漏れが原因、ということでしたが、原発内にあった5台目の発電機が作動したので結局4台の発電機で外部電源復旧まで動かしたようです。原発の運転者Dominionのプレスリリースからの情報ですが、外部電源がいつ復旧したのか、その他の詳細は記載されていません。放射性物質の漏洩はない、とのことです。

さて次はハリケーンが来るか...。

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2基ある原子炉が自動停止したものの、外部電源が遮断され、非常用のディーゼル発電機4台で冷却等の安全設備を動かしています。発電機の内1台はストップ、現在3台が稼動。外部電源が復旧したというニュースはまだありません。

原発の耐震設計はマグニチュード6.1、今日の地震は5.9でした。

たかがM5.9の地震で大騒ぎ、と思われるかもしれませんが、米国東海岸はいろいろな地層の寄せ集めのような西海岸と違って、古くて硬い岩盤。振動が広範囲に広がり、被害が地震の規模以上に大きくなる可能性があります。

このブログでは、ノース・アンナ原発の使用済み燃料プールには設計の4倍から5倍の使用済み燃料が保存されている、とのこと。また、原発稼動32年の間に溜まった使用済み燃料は1200トン、とも。

ノース・アンナ原発には、使用済み燃料プールの他に使用済み燃料のドライ・キャスク保管所があります。(写真はcryptome.orgより)




この原発は内陸にあるのですが、原発用に作った人工湖のほとりにあり、冷却水はこの湖からまかなっています。新しい原子炉の建設の許可申請中で、この原子炉には三菱重工の改良型加圧水炉(APWR)が採用される予定。既設の2基はウエスチングハウス(東芝100%子会社)の加圧水炉(PWR)です。

2 comments:

  1. arevamirpal::laprimaveraさん
    アメリカもたいへんなことになりましたね。
    お住まいの地域は大丈夫ですか?
    ご家族、ご親類、ご友人の皆様、ご無事ですか?

    アメリカの原発は、地震多発の西海岸を避け、東部に建設されているから地震は大丈夫だとtwitterで見たことがありましたのに、一旦こと有るときは堅い岩盤が仇になるのですね。

    金融危機といい、泥沼戦争といい、これでメルトダウンでもしようものならオバマ政権空中分解かも。。。。

    前のポストの「出福島」も、モーセのような強力な指導者がいれば可能かもしれませんが、今の政権のような(過去もですが)山椒もどきの小粒比べではねぇ。

    ひとつの国や文明が滅ぶときってこんな感じなのかなと、此の頃思ってしまいます。

    お大事になさってください。

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  2. ご心配、ありがとうございます。私は西海岸なのですが、州の海岸線のど真ん中、すぐ沖に大きな地震地溝帯が2,3重なる地点になんと原発があるのです。その地溝帯のうち2つは、原発を建てたときにわざと見てみぬふりをしたそうで、原発が建ってから耐震対策に莫大な金を掛けたとか。それでも非常に危険らしく、地震が来たらまずだめでしょう。

    魚は頭から腐る。アメリカも、このゴルフ三昧、バケーション三昧の大統領になってから腐りが超超加速。もういい加減に分解してもらいたいです。腐った魚をすばやく捨てられるシステムがないいわゆる民主主義は、非常時には確かに向いてませんね。

    この辺も福島からの放射能が結構飛散していました。飛散予測図をみると、中国地方や九州地方より多かったみたいです。もはや安全なのは南半球のみ。

    国敗れて山河あり、どころか、山河も放射能汚染。なんとなさけない。

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